さくら並木ネットワークとは…
東日本大震災の津波最高到達地点に桜の樹を植樹することによって、津波を風化させないこと、そして大津波の際に避難の目安となって地域住民を守る存在となることを目的としています。詳しくはこちらからどうぞ。
昨年の植樹レポートはこちらをご覧ください。
2019年3月10日(日)、宮城県石巻市大川地区針岡間垣さくら広場にて開催された桜の植樹会に参加しました。震災前は住宅地でしたが津波の被害がひどく、現在は広場となっている場所です。
また付近には、津波が遡上した北上川が児童、教師を襲い、84名が犠牲になった大川小学校があります。震災当時と変わらない状態で校舎が現存し、震災前の様子が分かるようパネルが設置され、震災遺構として残っています。校舎内部は安全面から入ることは出来ませんが、校舎を見れば、津波の猛威が一目瞭然でした。
植樹地点と大川小学校(赤点)
さくら広場の様子
植樹会前日にさくら広場に訪れ、さくら並木ネットワークの方々や、毎回植樹会にてお世話になっている現地コーディネーターの吉武信幸さんが黙々と下準備をされているのを拝見させて頂きました。
そこでは植樹会当日に向けて、苗木には鹿に食べられないよう筒状にシートを巻き、保護をし、苗を埋める場所には穴を掘り、杭をさして準備をされていました。
こうした下準備がこのプロジェクトを支えているのだと植樹会を終えた今、実感しました。
桜並木ネットワークの方々
植樹会当日には170名ほどの方々が参加され、計101本の桜の木を植樹しました。
植樹記念碑にはサムホール展のテーマである「アートの力で できること」が刻まれていました。
サムホール展の寄付金から今回メインとなる成木が5本寄付されております。
今回は、オーナー、表参道校の近藤講師、スタッフ2名で植樹会に参加しました。
今後は、植樹記念碑に書かれた「間垣の地を見守る 慰霊桜」として桜がほころび、人々の笑顔溢れる桜公園になって欲しいと現地の方は仰っています。
植樹会終わりには地元の方から、牡蠣としうり貝(ムール貝)を振舞って頂き、アトリエからはおにぎりを提供致しました。
最後に記念写真を撮影しました。さくら並木ネットワークの皆様、ありがとうございました。