【サムホール展】桜植樹レポート 2017
さくら並木ネットワーク とは…
東日本大震災の津波最高到達地点に桜の樹を植樹することによって、津波を風化
さ せないこと、そして大津波の際に避難の目安となって地域住民を守る存在となる
こ とを目的としています。詳しくはこちらからどうぞ。
昨年の植樹レポートはこちらをご覧ください。
今年は、例年より1ヶ月ほど早い2月5日(日)
福島県南相馬市小高地区での植樹会にスタッフ3名で参加してきました。
この地区は、福島第一原発から20km圏内にある地区で一時は避難区域となっていました。
地区の一部はまだ住民の方が戻ってくることのできない帰還困難区域となっています。
植樹地点は海にほど近い小高川のほとり。(赤い地点)
緑色に塗られたエリアが津波が到達したところです。
当時津波は小高川(地図の中央)を3km遡ったとの事。右は植樹場所からおよそ1キロほど、小高駅近くの当時の様子です。
南相馬市では避難指示が解除されたものの、避難したまま地元に人が戻ってこないことも多く、深刻な過疎化が進んでいます。
小高地区の海沿いは荒涼とした土地が広がるばかりです。
※まったく同じ場所ではありませんが、左が2011年当時、右が現在の様子です。
また、近隣の浪江町・富岡町などは放射能汚染の為に未だ避難指示が解除されていません。
(28年3月一部解除予定)
そこで立ち上がったのが【おだか千本桜プロジェクト】。
徐々に活気を失いつつある町に千本の桜を植え、環境美化・町の復興を目指すプロジェクトで
1年ほど前から3回にわたる植樹会で400本の桜を植えました。
今回はその4回目の植樹会に【さくら並木ネットワーク】を通し、河津桜の苗木を21本支援させて頂きました。
こちらはさくら並木ネットワーク 現地コーディネーターの吉武信幸さん。
毎回植樹会でお世話になっております。
最初に苗木の植え方をデモンストレーションしてくださいました。
早速苗木を植えていきます。今年のアトリエスタッフ植樹担当は男手2名。頼もしい
土を入れ水で沈め、苗木を杭に結わえつけていきます。
今回は比較的早く作業が進められたのですが、実はそれはおだか千本桜プロジェクトの方や
さくら並木ネットワークの方が事前に穴を掘ったり杭を打ったりして事前の準備をしてくれていたからなのですが
実はこのプロジェクトの大半を支えているのが、こういう見えない部分の作業なのです。
植樹が年々進んでいる今、【植える事 】以上に大変になってきているのは【メンテナンス】です。
桜を10年、20年単位で大きく育てていくために、害獣から守るネットをはったり、苗の状況を見に行ったり
する必要があり、このプロジェクトを成功させるためにはまだまだ継続的な支援が必要です。
苗木を植えた後は、地元の方手作りのおいしーい豚汁や、おにぎりの差し入れをいただきました。
もぐもぐ中のスタッフO。 この後は力仕事がもう一つ。。。それは…!
植樹記念石碑の設置です。物凄い重量で、男性3~4名でやっと動かせるほど。スタッフOとAも加勢しましたよ!
石碑の後ろ側には、近年のサムホール展のテーマ【アートの力でできること】が刻まれています。
植えた桜の支柱には、スタッフ3名の復興を願うメッセージをつけてきました。
最後に記念写真(再び)
おだか千本桜プロジェクトの皆様、さくら並木ネットワークの皆様、ありがとうございました^^
本年で10回目を数えるサムホール展
今回の会期は4/9(日)~4/16(日)、場所は弘重ギャラリーです。
展示作品は全て購入可能。
売上金はすべて、こちらのさくら並木ネットワークをはじめ、東北の文化復興支援プロジェクト
また今年は熊本・大分の震災の分か復興支援にも寄付されます。
楽しく描いて、買って、東北を応援していきましょう!
アトリエ・エビス 今までの震災復興支援活動報告はこちら