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Archive for the ‘③おすすめ展覧会情報’ Category

おすすめ展覧会情報@三菱一号館美術館

2015.07.15

画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」展

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河鍋暁斎(かわなべきょうさい)は、幕末から明治に「画鬼」と称され、
絶大な人気を博した絵師です。
狩野派風の正当な日本画(今で言うタブロー)から
遊び心に富んだ浮世絵(今で言うならイラスト・漫画)まで
何でも描けてしまった事と、当時日本に来ていた外国人に特に人気で、
多くの作品が海外に行ってしまった事が彼の評価を今日に至るまで難しくしています。
しかしその画力は驚く程で、一見の価値があります。
主に見やすい洋画中心に紹介してきたこの美術館がなぜ日本画かと言うと、
この一号館を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドルが暁斎の弟子だったからです。
美術館開館5周年を記念し、コンドルの業績と暁斎の厳粛さから
ユーモアまでただよわせる型破りな画業を、国内外の名品約130点により紹介するという趣向です。
この絵師の高度な作品をまとめて見られる稀有な機会ですので是非お運び下さい。

★誠3お勧め度★
美術入門者    ☆☆☆☆☆  少々応用編かもしれません。
コアな美術愛好家 ★★★★☆  どれも凄い絵です。暁斎をまとめて見られる稀有な機会です。
日本画クラスの方 ★★★★★  日本画としても凄い技量です。マストかと。
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■三菱一号館美術館
【会期】2015年6月27日(土)~9月6日(日)
     ※ 展示替えあり[ 前期:8月2日(日)まで/後期:8月4日(火)から ]
【住所】〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2
【電話番号】03-5777-8600 (ハローダイヤル)
【開館時間】10:00~18:00 (金曜と展覧会会期最終週平日は20:00まで)
【休館日】月曜休館 (但し、7月20日と8月31日は開館)

おすすめ展覧会情報@サントリー美術館

2015.07.10
着想のマエストロ 乾山見参!」展

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琳派中興の素、尾形光琳の弟で京に窯を構えた乾山の展覧会です。
彼の作品は良く開かれる琳派系の展覧会で時折見られますが、
本展は彼の初期の作品から晩年の作品までを通観出来る稀有な機会となっています。
彼の作陶が年代によりどの様に変化したのか大変興味深く、発見が多い展示でした。
どの作品も創意に富んだ素晴らしいものばかりで、今見ても全く古くなくおしゃれです。
また、琳派の絵や野々村仁清の作品も見る事が出来、
どなたにも(特に日本画ファンには)足を運んで頂きたい展示です。
 
★ 誠3お勧め度 ★
 
美術入門者     ★★☆☆☆   絵が中心ではありません。陶芸好きの方にはマストです。
コアな美術愛好者  ★★★★☆   乾山の作品を通観できる稀有な機会です。
日本画クラスの方  ★★★★★   マストかと。

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■サントリー美術館
【会期】2015年7月20日(月)まで
【住所】〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
【電話番号】03-3479-8600
【開館時間】10:00~18:00 (金・土は10:00~20:00)
         ※金・土、および7月19日(日)は20時まで開館
【休館日】火曜

おすすめ展覧会情報@原美術館

2015.07.05

おすすめ展覧会『サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡』

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ポロック、クーニングなどの抽象表現主義の第2世代とされる
20世紀を代表するアーティストの展覧会です。
即興的に描かれた線や絵具の飛沫に、文字や数字、
記号がランダムに組み合わさった絵画やドローイング作品で知られています。

本展では、紙に描かれた作品にフォーカスし、1953年から2002年までの
約50年間に制作されたドローイングやモノタイプ作品約70点が展示されています。
生前にトゥオンブリーが作品の選定に関わり、世界各地に巡回した展覧会を、
原美術館に合わせて再構築したものです。
確かに現代美術館として有名なこの建物と作品がとても良くマッチしています。
しかしながら作品は見る者に美術に関する審美眼の確かさを要求して来ます。
あなたなりの見方・解釈をして下さい。


誠3お勧め度
美術入門者      ☆☆☆☆☆  
コアな美術愛好者  ★★★☆☆  彼の作品をまとまって見られる稀有な機会です

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■ 原美術館
【会期】2015年8月30日(日)まで
【住所】〒140-0001 東京都品川区北品川4−7−25
【電話番号】03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
【開館時間】11:00~17:00(祝日を除く水曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜(7月20日は開館)、7月21日

おすすめ展覧会情報@東京ステーションギャラリー

2015.06.22

おすすめ展覧会『没後30年 鴨居玲展 踊り候え

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人間の内奥をえぐり出すかの様な作風の作家の没後30年展です。
後半生の作品は人物、しかも自画像が多いのが特徴です。
また教会の絵もあり、どれも人間の本性を暴き出そうという企てに満ちており、
胸が痛くなる程の迫力です。
壁の赤レンガが作品の精神性を強調するが如くでこのギャラリーが
展示場所としてふさわしく感じます。
確かなデッサン力、卓越した油絵の技術に裏打ちされており、どなたにもご覧頂きたい展示です。

誠3お勧め度
美術入門者      ★★★☆☆  初心者の方はやや圧倒されるかもしれません
コアな美術愛好家 ★★★★★  この作家の作品を系統立てて見られる稀有な機会です
人物クラスの方    ★★★★★  マストです

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【会 期】2015年5月30日(土)~ 7月20日(月・祝)
【時 間】10:00 – 18:00 *入館は閉館30分前まで
【住 所】〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
【電話番号】03-3212-2485
【休館日】月曜日

おすすめ展覧会情報@損保ジャパン日本興亜美術館

2015.06.05
おすすめ展覧会情報 ユトリロとヴァラドン展』

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漆喰調の壁が印象的なパリの街を描いたユトリロは皆さんご存知と思いますが、
彼を18歳で私生児として生んだ母、
ヴァラドンの絵はほとんどの方が知らないと思います。
彼女はルノアール、シャバンヌなどのモデルも務めた美貌の女性でしたが、
自らも絵筆を取り、主に素晴らしい人物画を描きました。
太い輪郭線と平面的な塗り方は当時の印象派というよりは
ゴーガンやドイツ表現主義に絵を連想させるものです。
彼女の絵をまとめて見られる稀有の機会ですし、
息子ユトリロや周辺の画家との関係の説明も丁寧で多くの発見のある展覧会でした。
人物画は素晴らしいので人物画クラスの方には特にお薦めです。
 
誠3オススメ度
美術入門者 ★★★☆☆ ユトリロも見た事が無い方は必見です
コアな美術愛好家 ★★★★★ ヴァラドンをまとめて見られる稀有な機会です
人物画クラスの方 ★★★★★ ヴァラドンの人物画は素晴らしいです、必見

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■ 損保ジャパン日本興亜美術館
【会期】2015年6月28日(日)まで
【住所】〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
【電話番号】03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
【開館時間】 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日

おすすめ展覧会情報@東京国立博物館

2015.06.05
おすすめ展覧会情報 『鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─展』

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「鳥獣戯画─京都 高山寺の至宝─」展 (現在は後期の展示中)
誰もが一度は目にしたことのある、日本で最も有名な絵巻、
国宝・鳥獣戯画は墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いた、
日本絵画史上屈指の作品です。全4巻の修復を終え、
その魅力を一新した甲・乙・丙・丁巻のみならず、
この4巻から分かれ、国内外に散らばった断簡5幅も集結しています。
現存する全ての鳥獣戯画を見られる稀有な機会です。
また高山寺ゆかりのお宝の数々も併せて展示されており、
日本文化の奥深さを垣間見られます。
開館の朝9:30に並んでお目当ての甲巻を目指しましたが辿り着いたのは13:00。
そこから乙、丙、丁巻を回り高山寺のお宝を見終ったのは15:00でした。
体調を良くし、トイレも済まして覚悟を決めて並んで下さい。
閉館の5:00に甲巻の列に並べば必ず見せてくれるとの事なので、
14:30頃から他の物を全部見てから最後に甲巻の列に並ぶという方法もありかと思いました。
誠3オススメ度
全ての方 ★★★★★ マストです

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■ 東京都美術館
【会期】2015年6月7日(日)まで
【住所】〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 平成館
【電話番号】03-3822-1111(代表)
【開館時間】 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日(ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館)

おすすめ展覧会情報@サントリー美術館

2015.05.03

おススメ展覧会情報 『若冲と蕪村展』

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★誠店長コメント
若冲と蕪村の繋がりの見当がつきませんでしたが、
生誕年が同じでしかも共に後半生は京都に在住し、
いわゆる「京都ルネサンス」に属する絵師という事でした。
若冲は緻密かつ生き生きした鶏の絵を思い出す方も多いと思いますが、
今回は墨と筆で描いた作品が中心になっており、
見事な筆さばきやユーモラスな表現に驚かされます。
蕪村は俳句で有名ですが文人画も良くし、晩年の作品には素晴らしいものが見られます。
いずれもなかなか目にする事が出来ない作品が並びますので、
日本画ファンならずとも是非お出かけ下さい。
人気の展示のためそこそこ混んでいます。


美術入門者     ★★☆☆☆  日本画も見てみたいという方にはお勧めです。
コアな美術愛好家 ★★★★☆  2人の絵師の優品が並びます。
日本画クラスの方  ★★★★★   マストです。

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■ サントリー美術館
【会期】2015年5月10日(日)まで
     毎週火曜日休館 ※ただし5月5日(火)、5月26日(火)は開館。)
【住所】東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
【開館時間】10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
         ※5/3(日)・5/4(月)は20時まで開館



 絵画教室アト リエ・エビス 

初心者からベテランまで。
静物・人物・クロッキー・ジュニアクラス。
明るくのびのび描けるアトリエ。
住 所:東京都渋谷区恵比寿南1-13-10 ピオスコート1F
tel.fax: 03-3719-4920 
mail: info@atebis.com

【姉妹校】
絵画教室アトリエ・オモ3
ちょっとオシャレでプレミアムなスクール。
日本画・静物(油彩・水彩・デッサン)クラス。
〒150-0001
東 京都渋谷区神宮前5丁目6-13ヴァイス表参道3-A
tel:03-6311-023

 

おすすめ展覧会情報@国立新美術館

2015.05.02

おススメ展覧会情報 『マグリット展』

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★スタッフ・太田コメント
20世紀を代表する画家、ルネ・マグリット。
彼の回顧展が今、六本木 国立新美術館で行われています。
初期の作品から晩年の作品まで、彼の画家の人生を辿るように見ていくことができます。
代表的な作品が130点展示されており、
誰しもが見たことのある作品を一度に楽しむことができます。
また、キャプションの横には作品解説ではなく、マグリットの言葉があります。
彼の言葉を読みながら、作品を見て、考える。
そんな楽しみ方もできるのではないでしょうか。
日本で本格的な回顧展がおこなわれるのは、13年ぶり。
マグリットの不思議な世界に包まれてみては?

絵画入門者    ★★★★★ マグリットの代表作を是非ご覧になってください。
コアな絵画ファン ★★★☆☆ 彼の言葉を考えながらの鑑賞で、また違った角度から
                    その作品を見ることができるのではないでしょうか

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■ 国立新美術館
【会期】2015年6月29日(月)まで
     毎週火曜日休館 ※ただし5月5日(火)、5月26日(火)は開館。)
【住所】〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
【開館時間】10:00~18:00。金曜日は20:00まで。
         5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで。
        ※入館は閉館30分前まで

 

 絵画教室アト リエ・エビス 
初心者からベテランまで。
静物・人物・クロッキー・ジュニアクラス。
明るくのびのび描けるアトリエ。
住 所:東京都渋谷区恵比寿南1-13-10 ピオスコート1F
tel.fax: 03-3719-4920 
mail: info@atebis.com

【姉妹校】
絵画教室アトリエ・オモ3
ちょっとオシャレでプレミアムなスクール。
日本画・静物(油彩・水彩・デッサン)クラス。
〒150-0001
東 京都渋谷区神宮前5丁目6-13ヴァイス表参道3-A
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おすすめ展覧会情報@国立近代美術館

2015.05.02

おススメ展覧会情報 『生誕110年 片岡球子展』

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★誠店長コメント
日本画家の片岡球子はデフォルメされた強烈な色彩の富士山の絵で有名です。
今回は若い頃から最晩年までの作品60点とスケッチなどでその画業を辿ります。
初期の作品はデッサン力のある落ち着いた風情ですが、火山シリーズ、海シリーズ
面構(つらがまえ)シリーズなどを経て徐々にデフォルメが効いた作風に変化していく
様子は見ていて大変面白く興味深いものです。
また晩年には裸婦シリーズもありますが、どの作品も大変力強く完成度も高く、
独創性もあり日本画ファンのみならずどなたにも是非見て頂きたい展示です。
絵画入門者    ★★☆☆☆ 少々強烈すぎるかもしれません。
コアな絵画ファン ★★★★★ この画家のまとまった展示は貴重です。お見逃しなく。
人物クラスの方  ★★★★★ 面構シリーズ、裸婦シリーズは人物画として大変素晴らしく参考になります。

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■ 国立近代美術館
【会期】2015年5月17日(日)まで(月曜休館。ただし、5/4は開館)
【住所】〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
【開館時間】10:00-17:00 (金曜日は10:00-20:00)
        ※入館は閉館30分前まで

 絵画教室アト リエ・エビス 
初心者からベテランまで。
静物・人物・クロッキー・ジュニアクラス。
明るくのびのび描けるアトリエ。
住 所:東京都渋谷区恵比寿南1-13-10 ピオスコート1F
tel.fax: 03-3719-4920 
mail: info@atebis.com

【姉妹校】
絵画教室アトリエ・オモ3
ちょっとオシャレでプレミアムなスクール。
日本画・静物(油彩・水彩・デッサン)クラス。
〒150-0001
東 京都渋谷区神宮前5丁目6-13ヴァイス表参道3-A
tel:03-6311-023

 

おすすめ展覧会情報『グエルチーノ展』@国立西洋美術館

2015.03.15

おススメ展覧会情報 『グエルチーノ展』

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★誠店長コメント
国立の西洋美術館がグエルチーノ?
なぜなのかが知りたくて足を運びました。理由はすぐに分かりました。
画家の出身地であり彼の絵を多く所蔵するイタリアのチェント市の美術館が地震で被災し修復中のためでした。
この絵画展はその復興の資金にもなる訳で、地震国日本としては復興支援は大変有意義と思います。
グエルチーノはイタリアのバロック期の画家で作品の大半が宗教にまつわるものです。
当時は人気があり筆も早く非常に人気の画家だったとの事です。
翻って今の視点で見るとバロックの創始者にして革命的画家カラバッジョの
迫真力の足元にも及ばないというのが率直な感想です。
全てが人物画ですので、参考にしたい方はと復興支援をしたい方はどうぞ。

美術入門者     ☆☆☆☆☆  正直退屈だと思います。
コアな美術愛好家  ★☆☆☆☆  美術史好きな方にのみお勧めです
人物クラスの方   ★★☆☆☆  すべて人物画で古典的な絵でかつ上手いので参考になります。

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■ 国立西洋美術館
【会期】2015年5月31日(日)まで(月曜休館。ただし、3月30日、5月4日、5月18日は開館)
【住所】〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号
【電話番号】03-3822-1111(代表)
【開館時間】午前9時30分~午後5時30分、毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
        

 絵画教室アト リエ・エビス 
初心者からベテランまで。
静物・人物・クロッキー・ジュニアクラス。
明るくのびのび描けるアトリエ。
住 所:東京都渋谷区恵比寿南1-13-10 ピオスコート1F
tel.fax: 03-3719-4920 
mail: info@atebis.com

【姉妹校】
絵画教室アトリエ・オモ3
ちょっとオシャレでプレミアムなスクール。
日本画・静物(油彩・水彩・デッサン)クラス。
〒150-0001
東 京都渋谷区神宮前5丁目6-13ヴァイス表参道3-A
tel:03-6311-023